文化財本島周辺離島

カダ原洞穴遺跡

①見どころ
 当時生息していたシカの化石が大量に発見された伊江島を代表する遺跡の一つです。

②概要
 伊江島北海岸カダ原(かだばる)の琉球石灰岩段丘崖にある洞穴遺跡で、「つり場」と称される海岸にあります。ここでは、大量のシカの化石が、海成トラバーチンの下層部(第1号洞穴)、骨層(第2号洞穴)、陸成トラバーチンの下層部(第4号洞穴)から、自然な堆積の状態で発見されました。そして、同じところに人骨の化石も発見されました。
 なお、この遺跡では、旧石器人が生活活動を展開した痕跡などは確認されていません。

③ヒストリー
 1936年、この洞穴で発見された叉(しゃ)状の鹿化石に注目した徳永重康氏は、旧石器時代の骨製品と判断し、日本最初の旧石器時代の遺跡と考えました。1963年、徳永重康氏が調査を行い、この時に、大量のシカの化石の中に、「叉状骨器」と呼称された、人間が加工した旧石器時代の骨角製品が含まれるとの発表を行いました。これをきっかけに土器文化よりも古い数百年目の人類が存在したのではないかと注目されるようになりましたが、現在では、詳細に検証された結果、自然遺物であると結論付けられています。

④ワンポイントアドバイス
 1977年12月14日に沖縄県の史跡に指定されました。
 現在では数が少なくなりましたが、今でもシカの化石が発見されることがあります。しかし、当時の伊江島の環境をうかがい知る上で貴重な遺物であり、見つけても持ち帰ってはいけません。

スポット情報

住所

Map Marker 〒905-0501 伊江村東江上

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