文化財北部

‪門道(ジョーミチ)

①見どころ
 座津武(ざつん)、与那の高坂(たかひら)と並んで、古くから交通上の難所とされているところであり、沖縄本島北部の国頭村の道路事情の厳しさをうかがい知ることができる遺構の一つです。

②概要
 昔、道路が整備されていなかった頃の国頭村北部の宜名真と辺戸の間の約100mの区間の往来は、断崖絶壁(茅打バンタ)を越えて行かなければならず、岩の裂け目に打ち込んだ杭や木の根を頼りにするという交通の難所でした。途中で反対方向から来た人と出くわすとどちらか一人が戻って道を譲らねばならなかったことから「戻る道」とも呼ばれていました。辺戸尋常小学校の当山正堅校長(当時)は、宜名真集落民とともに協力し合って、茅打バンタ付近の隆起石灰岩が裂けた部分を開削し、門道(ジョーミチ)を完成させました。

③ヒストリー
 辺戸尋常小学校に赴任した当山正堅校長は、学校への就学率の低さがその貧しさによるものであることを知り、辺戸上原の開拓を進めるためにも茅打バンタ付近の隆起石灰岩が裂けた部分を開削することを計画しました。当山正堅校長が主導して、宜名真集落民とともに1913年5月に着工された工事は、同年11月に完成しました。戻る道の開削が成功したため、辺戸上原への人と牛馬の行き来が盛んになり、田畑が広がりました。

④ワンポイントアドバイス ‬
 門道(ジョーミチ)はカヤウチバンタ展望台に隣接しており、現在は村道宜名真・辺戸線につながっていますが、大正時代の当山正堅校長の頃は、村道のがけ下にあるイラフ道につながっていたと考えられています。村道建設のため一部は壊されてしまっていますが、イラフ道の石積みなどの遺構は現在も残っています。

スポット情報

住所

Map Marker 〒905-1422 国頭村宜名真

アクセスマップ