文化財北部

オランダ錨

①見どころ
 1872年に宜名真沖で座礁・沈没したイギリス商船「ベナレス号」の遺物である錨がおよそ150年の時を経て現在も見ることができます。

②概要
 1872年9月、ベナレス号はサンフランシスコを目指して香港を出港しました。しかし出港後まもなく北東の季節風が吹き始め、風邪はだんだん強くなり、10月には台風となり、宜名真沖で座礁して沈没してしまいました。船の残骸とともに2つの錨があり、ひとつは辺土名で切り放たれて鋤や鍬などの農具に変えられ、もう一つは奥で船の係留用に使われていました。1980年に奥成人会により陸上に移動され、奥湾を望むところに台座を築き保存されることになりました。

③ヒストリー
 沖縄本島の最北部に位置する奥集落は、目前に海、背後には山が広がっており、道が開通するまでは「陸の孤島」のような状態でした。そのため奥の港は集落と他地域を結びつける交通の最要所であったのです。しかし港は北向きであったため、北からの風が吹くと船の係留が難しいという厳しい立地条件のもとにありました。そのような中で奥の人々は、ベナレス号の話を聞き、この錨を係留具として用いれば奥の宝になると考え、大変な工夫と苦労の末、錨を宜名真から奥まで運びました。

④ワンポイントアドバイス
 ベナレス号に関する遺物はこの錨のほか、積まれていた石材が、今帰仁村の為朝上陸の碑など北部地域の様々な箇所で再利用されています。

スポット情報

住所

Map Marker 〒905-1501 国頭村奥

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