観光スポット北部

与那覇岳

①見どころ
 沖縄県では於茂登岳に次ぐ標高を誇り、沖縄本島の最高峰の山となっています。現在、頂上までは行けませんが、足を踏み入れることができる9合目付近までのトレッキングコースは、やんばるの自然を十二分に味わうことができます。

②概要
 沖縄本島北部の国頭山地に属し、沖縄県国頭郡国頭村に位置する標高は503mで、沖縄本島の最高峰となっています。また沖縄県内では石垣島の於茂登岳(標高526m)に次ぐ第2位の高さで、沖縄県内で標高500m以上の山は、この2つのみとなっています。かつては、山中にある一等三角点(498.0m)が、与那覇岳の標高とされていましたが、1989年以降に行われた国土地理院の調査で、標高が503mと改正され、その地点が三角点から北東100mの距離に位置しています。地質は中生代から古第三紀にかけての砂岩・片岩・千枚岩などで構成されています。与那覇岳一帯は沖縄県で最も降水量が多く、年間降水量は約3000㎜と、沖縄県平均の約1.5倍となっており、そのため、周辺は雲や霧に覆われることが多くなっています。明治期になり、琉球王国時代の杣山制度は廃され、開墾が許可されると、沖縄本島北部の森林は次第に荒廃していきました。さらに戦後になると、復興と経済発展を優先した自然開発により、与那覇岳周辺の木々は伐採され、それが1980年代まで続きました。しかし、ヤンバルクイナなどの新種が発見されると、事業者や行政、地元住民らは協力を図り、伐採面積を減少させるなどの保全が行われ、自然環境は回復しつつあります。

③ヒストリー
 与那覇岳は「ユナハダキ」とも呼ばれます。中山世鑑・中山世譜・球陽といった正史には記されていませんが、後の第二尚氏王統の初代・尚円王となる金丸は、伊是名島で迫害を受け、沖縄本島に脱出した際、首里へ赴く途中で奥間の鍛冶屋に助けられ、与那覇岳のインツキ屋取に匿われたという伝説があります。奥間の鍛冶屋は、猪狩りを口実にして、金丸に食料を届け、その後金丸が王位に就いた際、その鍛冶屋の次男を国頭間切の総地頭に任命したと伝えられています。
 沖縄戦直前の1945年2月から、当時の沖縄県知事であった島田叡は、日本軍の要請により、沖縄本島北部に中南部の住民を疎開させ、また北部に避難小屋を設置しました。国頭村に最も多く疎開してきた読谷村の住民によれば、同年4月の初旬にアメリカ軍が本島に上陸するという知らせを受けて避難した際、与那覇岳の麓に、地元住民により設置された小屋があったとされています。

④ワンポイントアドバイス
 下山するルートがいくつか存在するため、元来た登山道から外れると遭難する可能性があります。やんばる国立公園の設立以降、やんばるにおける遭難事故の増加を受けて、2018年2月、国頭村役場は与那覇岳の登山口に注意を呼びかける看板を設置しました。
 頂上付近は天然保護区域として保護するエリアとなっていますので、立ち入りはお控えください。

スポット情報

住所

Map Marker 〒905-1411 国頭村辺土名

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