戦跡本島周辺離島

公益質屋跡

①見どころ
 伊江島において、沖縄戦の悲劇を伝える現存する唯一の建造物となっています。

②概要
 公益質屋とは、市町村や社会福祉法人が設立した公益を目的に経営した質屋です。第2次世界大戦で米軍の攻撃を受けて、日本軍は壊滅、住民を含めて約3500人が犠牲になり、島内の建物はことごとく焼き払われましたが、かろうじて原形をとどめていたのがこの公益質屋の建物です。現在は多少コンクリートで修復されていますが、地上戦の跡も生々しく、砲弾などの跡が残っています。

③ヒストリー
 1927年に公益質屋法という法律ができ、一般の質屋より客に有利な規定とすることで社会福祉の向上に役立てようとしました。公益質屋は営業質屋より低めの金利設定で、最低4か月の期間は据え置き、質物は競争入札で売り、さらにその代金から元金・利息を引いて、残りがあればお客に返すというものでした(時代の変化で公益質屋は減少の一途をたどり、2000年には公益質屋法自体が廃止されました。)。伊江村では、1929年に政府の融資を受けて設立された村営の公益質屋でしたが、これといった産業が無かった伊江島は貧しく、当時世界大恐慌の影響もあり、島民の生活も苦しい時代で、高利貸の暴利に泣く貧民を救う福祉施設として機能していました。

④ワンポイントアドバイス
 本史跡は戦争の恐ろしさを後世に伝える存在として、1977年、村の史跡に指定されました。

スポット情報

住所

Map Marker 〒905-0501 伊江村東江上75

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